お金が足りない!(ふつうエッセイ #378)

Suicaやクレジットカードで買い物することが増えているけれど、「現金決済のみ」という店も残り続けている。

会社を経営しているのでキャッシュの偉大さは理解しているけれど、利便性の波がどーんと押し寄せている昨今、ぜひ現金以外の決済手段も検討してほしいところだ。(不思議なことに、贔屓の店に限って現金決済のみだったりするのは何故だろう)

というわけで、半年に1回くらい、現金決済のみの店で「お金が足りない!」という事態に遭遇する。コンビニでもクレジットカード払いが普通になり、現金を持ち歩く必要性が低くなっているからだ。

「ごめんなさい」といって近くのコンビニにダッシュするしかない。コンビニが徒歩圏内にある東京在住なので、まだギリギリセーフという感じだろう。

幸いなことに、いままで「お金が足りない!」と困ったことはそれほどない。でも、これからのことは分からない。

せめて「お金が足りない!」という焦りのような感覚が前面にきてほしい。「お金が足りない……」だと切実だし、「お金が足りない?」だと現実離れが過ぎる。

ピンチのときに頼れる「コンビニ」のような存在も、セーフティネット的に用意できたら何よりだ。お金に限る話じゃないけれど、頼れる存在があることで人は強く生きていける。

そんな状態を強く願いながら、今日もまたお金を稼ぐ努力を粛々と続けるのだ。