贈り物のふつう(ふつうエッセイ #2)

先日、妻の誕生日にて。

服やバッグなどは、好みがあるのでなかなか選びづらい。服のサイズも良く分からないし、この時期、秋物なのか冬物なのかも悩みどころだ。ということで却下。

食べ物、飲み物は、消費したら残らないけれど、それはそれで潔いかもしれない。ただこれも好き嫌いがあるし、消費されずに賞味期限が切れるという味気ない結末もあり得そうだ。こちも却下。

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今回、最終的に選んだのは「SOW EXPERIENCE」。

https://www.sowxp.co.jp/

「体験」に特化したカタログギフトのようなもので、スパやヨガなど、幾つかのリラックス系メニューの中から自由に選ぶことができる。自分では買わないけれど、もらうと嬉しい。

なかなか良いチョイスをしたのでは?と思いながら誕生日当日を迎えた。

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保育園帰りの息子と一緒に「どうやってお祝いしようか」を話す。

一刻も早く誕生日を祝いたいようで(ケーキを食べたいから?)、帰宅直後に「おめでとう」を言うことで合意した。

すると息子が「お花も買おうよ!」と言ってきた。3歳児にしては、なかなか粋な提案である。

花屋に寄り、息子が花を選ぶ。オレンジと黄色のバラで、シンプルな花束を作ってもらった。

その瞬間「ああ、これだったなあ!」と思った。なかなかキマっていたのだ。

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花は、いつか枯れる。せいぜい2週間の命だ。

だけど花には、色々なメッセージを込めることができる。

どんな種類の花を選ぶか、量はどれくらいか、色は?包装は?

せいぜい2週間だけど、毎日水を替え、枯れないような環境を作ることも大切になる。手間がかかる。もし一緒に住んでいるなら、手間をかける時間を共有するということにもなる。日常に溶け込むから、日常が少しだけ華やぐ。

世の中には色々な贈り物がある。正解はない。いや、どれも正解なのだ。

贈る相手のことを考え、選び、そこに意味を添える。

その一連の所作を、大事にしたい。