罪悪感(ふつうエッセイ #512)

罪悪感を抱くのって、どんなときだろう。

罪悪感のことを「アイツ」と呼ぶとして、アイツって、不意にやってくる気がしませんか?食事しているときとか、自転車を漕いでるときとか。普段は気にもしないのに、何だか不意にアイツが顔を出す。「やってる?」みたいな感じで。

「やってねーよ」。やってないから、後ろめたさを感じるんじゃないか。

アイツ、罪と悪という言葉を有しているのに、「〜感」とか「〜を抱く」とか、ちょっとフワッとした言葉とセットになってるんだよな。

罪と悪を抱くなんて、嫌だよ。離れたいんだよ。離れがたい……じゃないよ。

アイツ、どこまで僕についてくるんだろう。

アイツと離れられるときなんて、来るんだろうか。そのときの僕は、正気なままを保っているのだろうか。