大学のサークルで、かつて登録していたメーリングリストがある。
そのサークルはもともと大学の、同一キャンパスのメンバーが中心となって運営されていた。時を経るにつれ、いまではインカレサークルとして、他大学のメンバーも入り混じって活動している(らしい)。
そこに文句を言うつもりはない。
もう僕は大学を卒業して15年以上経っていて、もはや「自分とは関係ない」くらいの距離すら感じている。マイナースポーツで、練習場所にも苦心するような状態だったから、競技者を集めるだけでひと苦労なのだろう。
だから、どんな形態にしろ、若い世代がスポーツを続けていられることだけで、「良し」とすべきなのだ。
だが、問題がひとつある。
メーリングリストが、全く管理されていないのだ。ひっきりなしにスパムメールが飛んできて、はっきりいってウザい。Gmailの機能に助けられて、常にスパムは迷惑メールに振り分けられるのだけど、僕のメールアドレスがスパムに晒されている状態には、何とも居心地の悪さを感じてしまう。
こういうときに、管理者って大事だなあと思うのだ。
インターネット業界には『孫子』の言葉を拝借した、「拙速は巧遅に勝る」という価値観が根強い。もともとは「100%の完璧は目指さずにサクサクと仕事を遂行せよ」という意味だったはずだが、いつしか「運用は後で考えりゃ良いから、とにかく始めちまえ!」みたいな意訳がなされてしまっている。
まあ、それもそれで間違いではないのだが、管理者がいないことによって、無法地帯になっている状況はそこかしこで散見されていて、怖い。僕が登録してしまったメーリングリストも、もはや誰に苦情を申し立てて良いのか分からないレベルだ。
こういうときに、LINEとかは便利である。嫌だったら、すぐにブロックすれば良い。管理者に問題があれば、直接、プラットフォーム側と交渉すれば問題は解決する。さすが大手だけあって、その辺りの設計はしっかりと管理されているのだ。
……こうして、人は加齢のたびに保守的になってしまうのだろうか。
いやあ、そうはありたくないのだけど、でも、たびたびスパムメールが飛んでくるのは嫌なんだよなあ。なかなか難しい問題に、年始から、うようよと考えてしまっている。
解決策もなく、頭の中がジャンクで埋まりそうだ。